JETIでF3Bセッティング(基本編)

競技者にとって別次元のダイレクトでリニアな操縦感覚を提供するJETI Duplex送信機は強い味方。

今回はこの最強の送受信システムを使ったF3Bのセッティング方法について説明します。

 

少々長い説明ですが、全ての手順を説明していますので、この手順に従って設定を進めるだけでセットアップが完了します。

それでは始めましょう!

 


Model > New Model

まず新規モデル作成を行います。

名前を入れて、タイプ(飛行機)を選択します。入力したらF5(Next)を押して次に進みます。



Basic Properties(ベーシックプロパティ:基本設定)

ここでは図のようにウイングタイプ、テールタイプを選択し、Engne count(エンジンカウント: モーターの数)Brakes(ブレーキ)などはゼロを設定してください。入力したらF5(Next)を押して次に進みます。



Functions Assignment(ファンクションアサインメント:機能割り当て)

それぞれの動翼に対応する送信機のコントローラーを割り当てて行きます。

Flaps(フラップ)には自動でコントローラーが割り当てられていますが、これは別メニューで設定を行いますので、ここでは割り当てを取り消しておいてください。

画面ではP6(左スライダー)を追加しています。これは後ほど追加のサーボチャンネルとして使用するか、もしくはミキシングのマスターとして使用するためです。

入力したらF5(Next)を押して次に進みます。



Servo Assignment(サーボアサインメント:サーボポート割り当て)

受信機のポートにお好みのチャンネルを割り当てることができます。

この例では受信機のポート1番から順に 左エルロン、左フラップ、右フラップ、右エルロン・・・と割り当てていますが自由に変更が可能です。

また、この例では先ほどファンクションに追加したP6が消されていることにもご注意ください。このファンクションは後ほどミキシングの親チャンネルとして使用します。

入力したらF5(Next)を押して次に進みます。



画面が図のようになり、「モデルを作成して良いか」との確認が入ります。

ここでF5(Yes)を押すことでモデルが作成されます。

作成後に、受信機とのバインドを行ってください。



Model > Servo Setup(サーボセットアップ)

リバース設定、サブトリムなどサーボの調整設定を行ってください。

通常フラップに関しては、図のようにCenter(Subtrim):サブトリムでフラップニュートラルの設定を行う必要があります。

以上で基本モデルの作成は完了です。

続いて、さらに細かく設定を行っていきましょう。



Fine Tuning > Flight Modes(フライトモード)

フライトモードを作成します。ここではスタイルに合わせてフライトモードを作成してください。フライトモードはF1/F2で上下に移動出来、優先順位を設定することが可能です。図ではランディング、ランチモードを高優先とし、他のスイッチが入っていてもこのスイッチを優先するように設定しています。

また、1つは規定モードとなり他のモードが有効でない場合のデフォルトモードとして使用されます。(図ではサーマルモード)

この例では、Sa(3ポジション)/Se(3ポジション)を使用しました。

この後の各セッティングは、その設定を行う時に選択されているフライトモードに対する設定となります。

フライトモードは画面の一番上に常に表示されます。

 

ランチモードから離脱モード、さらにエレベーター操作による緊急離脱などの実践的なフライトモードの作り方については先ずこの手順を最後まで進めてから、F3B実戦フライトモード編を参照して下さい。



Fine Tuning > Digital Trim(デジタルトリム)

この画面ではトリムの機能をカスタマイズします。

JETI DUPLEX送信機はトリムを3ポジションスイッチ(センターポジションがあるスイッチ)に振り替えることができます。この例では3ポジションに変更したSbを使用しています。

ここではコンポジットで翼のねじれもないことから一般のトリム(1行目から4行目)を全て無効にしています。

また、Sbに割り当てたエレベータートリムのモードがF[A]になっています。

これは、フライトモードグループ間(この例ではA)で共通のトリムを使用する設定です。



Fine Tuning > Flight Mode Trim(フライトモードトリム)

ここではフライトモード毎のキャンバーをセットしていきます。

画面の例ではサーマルモードのキャンバーをセットしています。

[S]のマーク:セパレート設定(フライトモード別設定)

[G]のマーク:グローバル設定(フライトモードに関わらず共通の設定)

にもご注意ください。



Fine Tuning > Dual Rate/Exponential(デュアルレート/エクスポネンシャル)

お好みのフライトスタイルに合わせてデュアルレート/エクスポネンシャルの設定を行ってください。ここでもフライトモードに合わせた設定とするか、共通の設定とするかを[S]/[G]のマークで選択されていることにご注意ください。



Fine Tuning > Aileron Differential(エルロンディファレンシャル)

ここではエルロンディファレンシャルの設定を行います。一般的には高速で飛行するモードではディファレンシャルは小さく、低速飛行時にはディファレンシャルを大きくとって、エルロンダウン方向をアップ方向に比べて小さく(概ね50%程度)するようにしますが、フライトモード別に毎回着陸して適正な値を再調整すると非常に時間がかかります。

JETI DUPLEX送信機では、プロポーショナル入力デバイスを使って飛行中にこの値を調整することができます。

図の例では、P8で50%の範囲で微調整を可能にしています。画面下のカッコ内の数字が実際のディファレンシャルの数値になっています。

飛行させながらP8を操作して最適な値を見つけたら、F3(Apply)を押すとそのディファレンシャル値が該当のフライトモードに割り当てられ、以後のP8を動かしても値は変更されないよう安全措置も施されています。



Fine Tuning > Butterfly(バタフライ)

ここでフラップ作動時のバタフライ動作設定を行います。図では一般的な例として、バタフライ動作のコントローラーにスロットルスティックを割り当てています。

 

Aileron./Flaps Adjustment(エルロン/フラップアジャストメント)

Elevator Adjustment(エレベターアジャストメント)

それぞれフルブレーキ時の各動翼の基準動作量を設定してください。

エルロンのマイナス数字は上側への移動量を表しています。

 

Tuning(チューニング)

エルロンディファレンシャルと同様に飛行中の調整が可能です。

画面の例では、P5(右横スライダー)を調整用コントロールとして割り当てています。エルロンディファレンシャルの場合と同様、各動翼毎に調整範囲を設定し、飛行中に調整を行うことができます。


基本設定はこれで完了です。引き続きミキシングの調整もご覧ください。

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